生涯のライヴァル（右：カルロス皇帝、左：フランソワ王）
１５２１年 教皇レオ１０世と同盟締結。
教皇・皇帝連合軍がフランス支配下のミラノ占領。
教皇レオ１０世薨去。
１５２２年 教皇ハドリアヌス６世即位。（元アドリアン枢機卿）
フランス軍、ミラノの奪還に失敗。
イングランド王とウィンザー条約締結。
１５２３年 教皇ハドリアヌス６世薨去。
教皇クレメンス７世即位。
フランス軍元帥ブルボン公、皇帝軍に寝返る。
１５２４年 フランス軍ミラノ奪還に再び失敗。
皇帝軍マルセイユを包囲するも失敗。
フランソワ１世がミラノへ出陣し、占領。
１５２５年 「パヴィアの戦い」勝利。フランソワ１世捕虜となる。
妹カタリーナがポルトガル王ジョアン３世と結婚。
１５２６年 フランソワ１世と「マドリッド条約」を締結、釈放。
ポルトガル王女イサベルと結婚。
教皇による対帝国コニャック神聖同盟成立。
１５２７年 皇帝軍ローマ進撃。「ローマ劫掠」
長男フェリペ誕生。
１５２８年 フランスとイングランドが帝国に宣戦布告。
フランス軍がナポリ王国へ進撃。
ジェノヴァ提督ドーリアが皇帝側に寝返る。
長女マリア誕生。
１５２９年 教皇と和平合意。「バルセロナの和」
フランスと和平合意。「カンブレーの和」
１５３０年 ボローニャで神聖ローマ皇帝の戴冠式に臨む。
姉レオノール、フランソワ１世と結婚。
叔母マルグリット死去。
１５３１年 弟フェルナンド、ローマ王に選出される。
妹マリアをネーデルラント総督に任命。
１５３４年 教皇クレメンス７世薨去。
教皇パウルス３世即位。
１５３５年 次女フアナ誕生。
１５３６年 フランスがミラノ継承問題に絡み国境に侵攻。
ローマでフランソワ１世への批判演説。
皇帝軍プロヴァンスへ侵攻するも失敗。
１５３８年 ニースで教皇、フランソワ１世との三者会談失敗。
エグ・モルトでフランソワ１世と会見、和平合意。
１５３９年 妻イサベル死去。
ガンで市民蜂起。
陸路フランドルへ向かう。途中パリへ立ち寄る。
１５４０年 ガンの反乱鎮圧。
１５４２年 フランソワ１世、帝国へ宣戦布告。
フランス軍、ルクセンブルクへ侵攻。
フランス軍、スペイン国境ペルピニャンを包囲。
１５４４年 皇帝軍、メッツからフランス東部へ侵攻。
フランソワ１世と和平合意。「クレピィの和」
１５４７年 フランソワ１世が没する。
カスティーリャ女王フアナ１世（1479ー1555）
カルロスの母。
夫への狂信的な愛情から、精神錯乱に陥ったとされる女性。
またの名を「狂女（王）フアナ」。（スペイン語 juana la loca）
父、夫、そして息子カルロスの三代にわたり男達に翻弄された人生。
生涯の半分以上を軟禁生活で過ごした彼女は何を思っていたでしょう。
ブルゴーニュ公フィリップ（1478ー1506）
カルロスの父。
神聖ローマ皇帝マクシミリアンとブルゴーニュ公女マリーの子。
歴代ブルゴーニュ公にはそれぞれあだ名がつけられましたが、
彼は「美男公」「美公」（フランス語「le Beau」）と呼ばれました。
２８年という短い人生でしたが、カルロスを含めた６人の子をもうけ、
ハプスブルク家が政略結婚で欧州各国に力を得る基盤を作りました。
神聖ローマ帝国皇帝カルロス５世。
１６世紀ヨーロッパ、ルネサンス時代末期の誇り高き君主。
「日の没すること無き帝国」と呼ばれた広大な領土を持ちながら、
常に、領民に「顔の見える」中世的君主であろうとしたために、
のちに「旅する皇帝」と呼ばれるほど、長い移動を続けた彼。
キリスト教中心の社会が転換期を迎え、時代が国王絶対主義へ
移って行くなかで、なおも「教会の守護者」たる皇帝として、
宗教の力で世界を一つにまとめようとした「時代遅れ」の彼。
そんな「不器用な」彼の魅力に取り憑かれた管理人が、
その生涯、家族、周囲を取り巻く同時代の人々に光をあてる
一見壮大な、野望の実現を目指すブログです。
