ベルナールト・ファン・オルレイ画「カール五世の肖像」1515年頃
遡ること500年、本日は皇帝陛下の15歳の誕生日!
1515年、陛下はブルゴーニュ公爵として即位。
いよいよ、歴史の表舞台に立つこととなる。
1月5日 ブリュッセルで即位式典
1月末 デスカンベルゼ侯ジャン・ド・ソヴァージュを官房長官に任命。
2月半ば アントウェルペンへ巡幸(以降、ネーデルラント領内の各都市を巡る)
*参照「鷲皇帝カルロス五世」有吉俊二著(近代文藝社)
2014年6月19日、前国王ファン・カルロス1世の譲位により、
スペイン新国王フェリペ6世が誕生しました。
写真は6月18日にマドリードの王宮で行われた退位式。
写真左側に並ぶ人物は・・・
左からソフィア前王妃、フェリペ新国王、カルロス前国王、レティシア新王妃。
ちなみに、写真右にはレオノール新王女、ソフィア新王女の姿も。
ところで、写真左側のソフィア前王妃の後ろにそびえる彫像は・・・
もしかしてカルロス皇帝陛下???
われらがカルロス皇帝陛下は、今より時を遡ること約460年前、
1555年10月25日にブリュッセルで退位式典を開き、
息子フェリペにスペイン国王の位を譲位することを表明しました。
ルイ・ガレによる退位式を描いた絵画。
中央に黒衣をまとった皇帝カルロス5世。
皇帝の足下に跪いているのはフェリペ2世。
皇帝が肩に寄りかかっている相手は寵臣オラニエ公ウィレム。
そして、皇帝の左に座っているのが妹のマリー総督。
本日は陛下の509回目の誕生日です。
そして久しぶりの更新になりました。
すでに6か月以上が過ぎてしまっています…
昨年後半プライベートでいろいろと動きがあり、
なにかと忙しい時期を送ってきましたが、
今年になってやっと、落ち着いてきました。
これから陛下の生誕記念日を契機にして、
また、ちまちまと更新を続けていきたいと思います。
まずはこれから数回にわたり、
空白期間に読み貯めた、関連書籍のレビューを
随時アップしていきたいと考えています。
管理人には歴史学の素養は全くありませんが、
これまで現代の諸先生方の著作を中心に
皇帝陛下の足跡を辿ってきたものを、
今度は「一次史料」という考え方に基づいて、
16世紀ヨーロッパ同時代人の著作にも触れながら、
陛下自身のことや、その時代の出来事を
紹介してきたいと思っています。
本日はカルロス皇帝の記念すべき誕生の日です。
今より508年前に…気の遠くなるような時間。
遠く極東の果てでひっそりと見知らぬ時代を思う一時。
来月渡英するので、ついに生誕の地ベルギーへ訪問できるかも?
と、にわかに期待したのですが、日程と場所の都合でかなわず…
陛下が洗礼を受けたガンの聖バーフ大聖堂に足を運びたかった。
幼少時代を過ごしたメヘレンのマルグリットの宮殿を訪れたかった。
そして、ブリュッセルのグラン・プラス広場でワッフルを食べたかった…。
日本で手に入る限りで陛下の足跡、関係者たちの歴史を調べてきましたが、
やはり陛下はヨーロッパの帝王。
現地に足を運び、ゆかりの地を訪れなければならないでしょう。
おそらく、まだ私はそれらを訪れる資格がないという、神の思し召しなのでしょう…
すっかり更新をサボッていたら、
管理人は30周年を迎えてしまったのでした。
皇帝陛下が30歳のとき何をしていたか?
何といっても一番の出来事は、ボローニャにおいて
教皇クレメンスから神聖ローマ皇帝の戴冠を受けたこと。
名実ともに当時のヨーロッパ世界の最高権力者となった
瞬間だったのでした。
プライベートでもイサベル皇后陛下と仲睦まじく、
2人の子宝に恵まれ充実した日々を送っていたはずです!
翻って、自分。
何の天下も手に入れず、鬱々とした仕事だけの日々、、、
30周年とは名ばかり。実を伴わない毎日なのでした。
せめてまた、ブログの更新を始めようと、
ぽつりと思う旅立ちの日でありました。
皇帝陛下万歳!